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「お手伝いしましょうか?」

「よろしかったらお手伝いしましょうか?」
30代になってから私が言えるようになった言葉の一つです。

今月の初めの打ち合わせの帰り、人通りの多いアーケードで白杖を手にしたご年配のご夫婦をお見かけました。
白杖を手にしたご主人が前で、ご婦人はご主人の肩につかまり後ろからソロソロと歩いています。
周りの通行人は一向にご夫婦のことを気に留めるでもなく通り過ぎていきます。
放っておけなくて近付いて「よろしかったら、お手伝いしましょうか?」の声を掛けていました。

その後のご主人の心底ホッとしたような「良かった~、助かります。」の言葉に見えなくて不安だった心情が現れています。

目的地を聞くと、危うく別の方向へ行ってしまわれるところでした。
幸い知っている場所だったのできちんと店先までご案内し、お店の人に声を掛けてお別れしました。

若い頃の私は本当に思いやりの無い自分勝手な人間だったと反省しています。

20代の頃は実家の祖母にも、どんな風に手を貸してあげたらいいか分からず照れもあり、階段を降りるときに手を貸すことも、歩く時に腕を貸すこともなく一緒に過ごしていました。

祖母の亡くなった今はもっと労わってあげられれば良かったなぁと悔やまれます。

今のように素直に声を掛けたり、お手伝い出来るようになったのは私の前職での経験のお陰です。
工務店での介護保険関連の住宅改修の担当になり、様々な身体状況の方、障がいを抱えた方達にお会いしてから意識が大きく変わりました。
身体が自由にならない大変さは身をもって経験しないと本当には理解できないかもしれませんが自分自身の妊娠で少しばかりの不自由を感じ、人の優しさを感じたことは大きな経験でした。

整理収納のお仕事も、ご依頼者が感じている「不自由」や「不便」を出来る限り改善していくお手伝いです。
「何とかして差し上げたい!」そんな思いでいつもお仕事させてもらっています。
あの頃の経験が私を変えてくれたと言っても過言では無いくらい30代の私は変わりました。

・・・と夏の夕暮れに昔を思い返して
明日の糧にしています(^^)



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