東京で大地震が発生したら・・・どうなるか?その後を考えて備える
片づけを通じて働く母の毎日を楽にスムーズにする
整理収納コンサルタント|親・子の片づけ教育研究所の代表理事 澁川真希です。
日々、熊本や大分の状況を気にしながら過ごす日が続いています。
電気が通った!と言うニュースに、自分の3.11の経験を重ね、同じようにうれしくなり
スーパーの行列を見ては、「あの時も雪の中2時間3時間並んで買ったよね・・・」と思い出し
全国の応援部隊が駆けつけてのガスの開栓も、「本当にありがたかったね」と。
5年前のことを思いながら、今回、感じることは津波の被害があるなしなどはあるとしても避難所で必要とされているものは「あの時と変わらないじゃない?!」「経験が活かされていないんじゃないか?」ということ。
もちろん、着の身着のまま避難した方々も多いと思いますが、前震から本震が起きるまでの間に準備をすることもできたはずです。
何を準備したらいいか、何を備えておいたらいいかは東日本大震災後にさんざん言われていたはずだし、情報も出ていたのに。
自分事として考えてないので準備されていなかったのでしょう。
首都直下地震、南海トラフ地震など近いうちに来ると予測されているとこに住む人でも準備していない人はまだまだ多いでしょう。
もう日本ではどこでなにが起きてもおかしくないと一人一人が思って、備えてほしい。
意識を変えなければ、自分の命、家族の命も守ることもできません。
もし、東京で震度7規模の大地震が起きたらどうなるか想像したことありますか?
私なりに考えてみました。
東京都の人口は約1335万人、熊本県の人口は約190万人弱です。
その差は70倍!
東京で大地震が発生したらこんなことが想定されます。
・救急車も消防車もこない
こないと思った方がよいです。道路も通れる状態かわかりません。これだけの人口がいるところで大災害が起きたら、何もかもが足りません。
⇒家の安全対策と最低限、手当ができる医薬品を揃えて手当の方法を学んでおく。
・避難所には人が入り切れない
例えば、あるマンション300世帯だったとして、1世帯あたり2名でも600人。
指定避難所である小学校の児童数が30人×3クラス×6学年=540人
そこの体育館にマンションの住人すべてが避難し、近隣の一戸建ての方々が避難したら、入り切れないのは目に見えてます。
オフィスの多い地域であれば、帰宅できない方々もそこに避難してくるわけです。
さらには校庭もそうは広くないし、熊本のように広い駐車場もそんなにはないとなると
車を停めて避難生活をすることも厳しいでしょう。
・食料が足りない
私の住んでる区の指定避難所には13万人の避難者を想定し各避難所には500人分の備蓄食料しかない。13万人で3日分の食料しかない。どう考えても足りません。
⇒最低でも3日分、おすすめは7日分の水、食料を各自が備蓄しておく
・ライフラインの復旧に時間がかかる
3.11のとき、津波の被害がなかった(当時、私が住んでいた)ところでも、
電気3日、水道5日、ガス20日かかりました。東京都のような都市規模になると被害状況にもよりますが、いったいどれだけかかるかわかりません。
⇒ライフラインがストップすることを考えて、カセットコンロや電気で使えるやホットプレートを準備しておく
・物流はストップする
ミニマリストのようにモノを極力持たない生活は、物流がストップすると、店で買っていたようなものは手に入らなくなるのでとても困ると思います。
3.11の時も店は開いても、買えるものは店内在庫からです。商品が入ってこないので、水や缶詰など食料品はすぐになくなってしまいます。
実際に3.11のあとの多くの方が開いてる店から買いだめし、水など手に入りにくくなりましたよね。
⇒備えとして必要なもの、各家庭で対策しておく
・情報は入ってきにくい
実は被災地には必要な情報がほとんど入ってきません。
情報源であるTVは停電で観れません。
その時に役立つのはラジオ、ネットでした。5年前に比べるとスマホの保有率が高くなっているので、スマホが充電できるように電池または発電機を備えておくのは絶対です。
昨年9月に東京都で配布された「東京防災」は役立つ情報満載です。
情報は読んで、理解してないと使えません。
ダウンロードもできるようです⇒東京防災
⇒情報源になるラジオ、スマホなど準備。充電できるように電池、発電機確保。
・トイレの問題
トイレは大きな問題です。大地震で配管が破損している可能性があるのでトイレは使えなくなります。
高層階に住んでいる場合、避難所のトイレに行くのも大変です。
⇒トイレ対策を!!簡易トイレ、凝固剤、ペットシーツ、黒いゴミ袋など使えるものを準備。
こんなことが想像できるから、自分で備えています。
国が何とかしてくれる、自治体がなんとかしてくれるなんて、すぐにはないです!!
ますは自分の身は自分で守るつもりで本気で備えませんか。
死傷者が少ない地震だったとしても、インフラに被害があればその後の生活は非常に不便なものになることも予想できます。
テレビでは災害時には被害が大きなところを報道しますが、それ以外にも家は大丈夫だったけど、ライフラインがストップして水、電気、ガスが使えない、物流がストップして物資が手に入りにくい、という生活はしばらくは続くのです。発生後の生活を想像して、生活するために備え、対策が必要です。
多くの方が意識を変え、自助の精神で備えたら、日本はソフトの面でも災害に強い国になれるのではないでしょうか?
写真は2011年4月の東日本大震災後の余震での被害。
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