北九州時代の私~その3~
片づけを通じて働く母の毎日を楽にスムーズにする
整理収納コンサルタント|親・子の片づけ教育研究所の代表理事 澁川真希です。
さて、前回の北九州時代の私~その1~、~その2~の続きです。
整理収納の仕事をする前の私のこと。
自立のために頑張っってた時代のことに少々お付き合いくださいませ。
今回は工務店時代のびっくりな出来事、今の活動に続くような体験についてです。
当時は工務店で女性の営業が少なかったこともあり、依頼しやすかったのか、ケアマネージャーさんにも本当に良くしていただきました。
三十路になるかならないかの私は年上の彼女たちからすると「なんだか熱いのが来たぞ」って感じだったのかも(笑)
もともと看護師さんからケアマネージャーさんになった方が多く、ホスピタリティ精神にあふれた彼女たちのお仕事ぶりを私自身、とても尊敬していました。
(考えてみたらこのときから医療系の方々とのお付き合いも多かったんですね。)
沢山のご依頼の中には、おっ!と言う現場も数多くあり・・・
その中でも一番印象に残っているのは、ヤ〇ザさんの現場。
お宅に訪問すると、利用者さんは腕はもちろん、ランニング越しに背中一杯の入れ墨が透けて見えてるお方。
平然を装い、普通に対応しましたけど
後日、会社にその方から電話があり、何ごとか?とドキドキしながら電話に出ると
「若いもんと出かけてきたから、お土産買ってきた。取りに顔出せ。」と。
行くと、箱を渡されたので中を確認すると・・・私の大好きなイチジク!
びっくりすると同時に、うれしかったことが忘れられません。
先日の北九州で一緒に仕事をしていた友人と話していて思い出したのが、北九州市の離島、藍島に工事にいったこと。
船で片道35分程度の距離のこの島に手すりの取り付け工事のための現場調査に行くことになり、またそれがテレビの取材も入って、にぎやかに行ったことが思い出されます。
(このときが初の取材経験だったかも)
この藍島、今は猫の島としても有名みたいです。
北九州市は生活保護世帯も多く、劣悪な住環境にもかなり訪問しました。
(どんな場所でも平然としていられるのは、この時期に想像もしていないような状況のお家を見てきたからかもしれません。)
そして、ご病気から身体の自由がきかず、上手く歩けない方、ずりばいで家の中を移動される方にも多く出会いました。
インテリア以前に人として、生活の質を向上させる必要がある方々。
狭い浴室やトイレでの現場調査、動作確認は夏場は汗が滝のように流れる状態で、自分の汗にかぶれっぱなし…。
そんな中でも使う人にとって一番ベストな手すりの取り付け位置をみつけてることに力を注いでいました。
ただ形だけで取り付けても使いにくい、力が入らないようでは役に立たないから。
大事なのは使う人にとって使いやすいこと。
だから毎回、真剣に動作確認をし、最適な設置位置を決めていました。
使える手すりにするために、手すりの径を細いものにするか、平らなものにするかそんなことも考えていました。
この仕事にやりがいを感じたのは手すり一本でその人の日常が変わるから!
介助なしでトイレに行けなかった人が、手すりがあれば一人でトイレに行ける!
立ち上がれなかった人が立ち上がれるようになる!
今の仕事でいうところの「最適な仕組みがあればできる」ということを、手すりで感じたわけです。
環境が人に与える影響の大きさを痛感したのもこの仕事。
この会社で私が働いたのは1年2か月という短期間でしたけど、沢山の経験をさせてもらいました。
辞める前には北九州市独自の住宅改修助成事業の発表会で、介護事業所さんとともに住宅改修の取り組みを発表させていただきような機会もいただきました。
パワポなんて使ったこともなく、人前で話すなんてとんでもないと思っていたのに。
与えられた役目、役割が人を育てるということは本当だと思います。
今も変わらず持っている「相手に合わせた」という思いは、ここから続いているのです。
工務店での1年2か月は様々なモノや気持ちを手放して、ゼロからスタートし
がむしゃらに自分の力で前に進むしかなかった時。
生活するために自分が選んだ道だったので、とにかく気持ちの上では必死でした。
失ったことが多かった分、素敵な人たちとの出会い、経験が得られ、それが支えになりましました。
大変だったけど、楽しかった!毎日、充実感でいっぱいだった。
今でもこのがむしゃらで必死だった時期があるから、何があっても私は大丈夫だと思えています。
この北九州時代後半に夫と出会い、結婚、
そして長男を出産し、産後まもなく転勤で仙台へと移ることになります。
仙台でのことは、また機会があれば書きたいと思います。
思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。
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